リース資産終了に伴う処理
リース資産の契約終了の場合、契約終了と同じ日付で除却処理は必要になりますでしょうか?固定資産管理ソフト(固定資産奉行)で管理していますが、除却にすると月末の帳簿価額はその分減少しています。このことによる影響はありますでしょうか?
今期中(20.4~21.3)に契約終了したリース資産もありますが、除却処理はしていないため、必要であれば今期中に修正仕訳を行いたいと考えております。おわかりになりましたら教えて頂きますようお願いいたします。
税理士の回答

長谷川文男
リース資産は、リース期間定額法で処理しますから、リース期間が終了とともに帳簿価額(未償却残高)は0円になるはずです。
除却処理は必要ないというか、残高0円ですから、仕訳のしようがないはずです。
ご回答頂きましてありがとうございます。
ソフト上でリース資産契約終了分を除却処理したところ、月末帳簿価額が変わっており、原因を調べたところ『残価保証額』の差額であることが分かりました。この残価保証については仕訳処理する必要はありますでしょうか。

長谷川文男
リースで残価保証って間違いではないでしょうか?
残価保証は、例えば300万円をローンで購入、支払総額400万円のうち、当初3年間は200万円を支払う。3年後の残価は200万円で、3年後に車を200万円で売却、200万円の債務と相殺し取引を終わらせることができる。もっとも3年後200万円を払いローンをなくすこともできるし、新たに200万円のローンを組むことができる。こんな感じが残価保証です。
リース契約はその期間、一定の金額で賃貸できる契約で、○年後に定められた金額で買い取る契約もありですが、購入と違って、リース開始時に残価の仕訳はしません。買い取る場合に限り、その時買い取る仕訳をするだけです。残価保証額が帳簿にあるというのは当初の仕訳がおかしいと思います。
ご返信頂きましてありがとうございます。
リース契約書の特約に『甲及び乙は、甲の要求により、乙がこの契約においてリース期間満了時点における物件の処分見込価額として、次の金額(以下、残存価額)を設定していることを確認しました。【残存価額】金500,000円とあり、この金額を残価保証額として資産管理ソフトに登録しています。(ファイナンスリースです)
リース開始時に残価の仕訳はしていません。
BSには終了したリース資産の簿価がそのまま残ってしまうので、リース資産償却/リース資産 として金額は残価保証は考慮せず、取得価額を減少させればよろしいでしょうか。

長谷川文男
リース開始時に残価の仕訳をしていないのなら、終了時に簿価があるのはおかしいと思いませんか?
開始時に、リース料で支払う総額を次の仕訳をして
例
月1万円、60回払い
残価保証は無視
リース資産//リース未払金 600,000
毎月は
リース未払金//現金預金 10,000
減価償却費//リース資産 10,000
60回が終了すれば キレイに残高はゼロなはずで、残価保証額は帳簿にありません。
それとも毎月の減価償却費は
減価償却費//減価償却累計額 ですか?
それなら
減価償却累計額//リース資産 で消せばいいだけです。
ご返信遅くなり申し訳ございません。
詳細な例でのご説明ありがとうございます。
後者の減価償却費//減価償却累計額で計上していますので
減価償却累計額//リース資産 で消したいと思います。ありがとうございました。
本投稿は、2021年02月09日 11時01分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。