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閉店時の在庫の仕訳について教えてください

青色事業主です。
年度の途中で閉店して、在庫を消耗品に振り替えたいです。
先生のご意見を教えて頂けますと有難いです。

閉店時の棚卸をしてから、棚卸在庫を消耗品に振替をすると計算があうのですが、やり方はあっていますでしょうか?

残った商品(仕入れ)を消耗品に仕訳するだけだと、決算書がおかしくなったので期末商品棚卸高の仕訳をしてから、在庫を消耗品に振り替える仕訳をしました。

(閉店時の棚卸)
期首商品棚卸高/商品
商品/期末商品棚卸
(棚卸在庫を消耗品へ振替)
消耗品/商品・仕入

税理士の回答

 年度の途中で、在庫商品を使用するなどして、消耗品費に振り替える場合、仕訳は、

(借方)消耗品費 ××× (貸方)当期商品仕入高 ×××

で問題ありません。

期末に棚卸をすれば、その商品は在庫に含まれないので、その含まれない金額で、

(借方)商品 ××× (貸方)期末商品棚卸高 ×××

と仕訳します。

よくわかりませんが、仕訳の順番が違っているように思えます。

唐澤先生、お忙しいところ、ご回答ありがとうございます。

当期商品仕入高とは、仕訳科目の「商品」「仕入」のことであっていますでしょうか?
教えてくださった、当期商品仕入高という科目が見つかりません。
よく分からず、大変申し訳ございません。

在庫は、ぜんぶ消耗品に変えたので、商品・仕入両方とも期末在庫なしです。
また、期末までの間に、中には消耗品として使った後に売ったものもあるため、閉店時の在庫で棚卸が必要かと思いました。

単純に消耗品に仕訳したのみだと、商品の売上原価があるにも関わらず、棚卸をしないと損益計算書に仕入れ分しか売上原価が入らない状況で困っています。
同様に、貸借対照表の流動資産の棚卸資産に、商品の売上原価相当の金額が計算に入ってしまっています。

①閉店時に棚卸を行い、その時点で、

(借方)商品 ××× (貸方)期末商品棚卸高 ×××

と仕訳をしたなら、その翌日で、

(借方)期末商品棚卸高 ××× (貸方)商品 ×××

の戻し入れの仕訳をいれてください。

12月31日の期末在庫がゼロであれば、上記で書いた仕訳は

(借方)商品   0  (貸方)期末棚卸高  0

となり、12月31日の貸借対照表の「商品」の金額はゼロ円となります。


②当期商品仕入高は、「仕入」に該当します。「商品」は資産科目ですので、関係ありません。



唐澤先生、お忙しいところ、ご回答ありがとうございます。

①期末処理として12/31にしか会計ソフト上入力できないのですが、閉店時時点の棚卸を入れると、決算書の損益計算書「仕入」「商品」に対する売上原価が表示されます。

期首商品/棚卸高商品
商品/期末商品棚卸高

そのあとに、おっしゃられる逆仕訳を同金額ですると「商品」の売上原価が0になってしまいました。「仕入」のみ売上原価の欄に入ります。

逆仕訳無しで棚卸のみすると、次年度に商品が繰り越されるか心配したものの、消耗品に振り替え済のため、年度内で相殺されて、次年度に商品の繰り越しが0になり帳簿上はあいます。

もしかすると、会計ソフトの問題なのかもしれません。

②教えてくださり、ありがとうございました。

 わからなくなっている原因は、閉店時の在庫金額を会計システムに入力しようとしていることにあると考えられます。

 閉店しても、いろいろ整理をしているようなので、決算日は12月31日であり、閉店時点の在庫金額は、会計上入力する必要はありません。
 毎年と同じように12月31日に決算手続をすればよいかと思います。


 上記2番目の回答は、閉店時に、閉店時点の在庫を入力したと書いてあったので、その振り戻しが必要だ、という趣旨です。

 棚卸の仕訳が期末でしか入れられないのであれば、

期末日に

(借方)期首商品棚卸高 ××× (貸方)商品 ×××←前期末の金額
(借方)商品        0 (貸方)期末商品棚卸高  0

とすれば、合うはずです。

唐澤先生、お忙しいところ、ご回答ありがとうございます。
何度も申し訳ございません。

「会計上入力する必要はありません」とのことありがとうございます。
余計なことをして、分からなくなっていて申し訳ございません。

①仮に棚卸をせずこのままにすると、決算書の売上原価が「仕入」に対する分のみで「商品」に対する分が入ってなくても、問題ないということでしょうか?

決算書の控除前所得金額が、売上原価の商品分増える計算になります。
たとえば、以下の決算書で問題ないということでしょうか?

例:売上原価の仕入10円、商品30円のところ、決算書は【売上原価10円】になる
控除前所得金額【530円】(商品の売上原価30円含まれる)


棚卸をすると、決算書の売上原価が正しくなるので良いと思ってやってしまった、以下は間違いということでしょうか?

例:売上原価の仕入10円、商品30円なので、決算書は【売上原価40円】になる
控除前所得金額【500円】


②(借方)期首商品棚卸高 ××× (貸方)商品 ×××←前期末の金額
ご指示ありがとうございます。

わたしのやり方が間違っているのか、商品在庫が増えてしまい、売上原価が△になってしまって、上手くできませんでした。

開始仕訳から商品を確認すると以下になります。
(借方)商品 (貸方)なし(繰り越し)※年度開始仕訳
(借方)消耗品 (貸方)商品
(借方)期首商品棚卸高 ××× (貸方)商品 ×××←前期末の金額

あやまる必要はありません。

①意味がよく読み取れないのですが、

売上原価=期首商品棚卸高+仕入ー期末商品棚卸高

で計算されます。期首商品棚卸高は前期の商品の金額と同額になります。
仕入は今期の仕入金額、
期末商品棚卸高は、12月31日現在、棚卸をしたところゼロ円なので、
ゼロ、ということです。

②2番目の仕訳が誤りです。
最初の回答のとおり、

(借方)消耗品費 ××× (貸方)仕入 ×××

と修正してください。

唐澤先生、お忙しいところ、ご回答ありがとうございます。
何度も大変申し訳ございません。

①売上原価=期首商品棚卸高+仕入ー期末商品棚卸高
おっしゃられる通りでございます。

先生が推奨されている【ケース2】は、どうしたら計算があいますでしょうか?
【ケース3】閉店時に棚卸して売上原価を正しくして、翌年の商品の繰越しも0で良いと思ったものの不安です。

売上原価(40円)=期首商品棚卸高+仕入ー期末商品棚卸高
売上原価40円内訳:仕入10円/商品30円


【ケース1】期首商品棚卸高は前期の商品の金額と同額、期末商品棚卸高ゼロ

(借方)商品 (貸方)なし(繰り越し)100円 ※年度開始仕訳
(借方)消耗品 (貸方)商品 70円
(借方)消耗品 (貸方)仕入 50円 
(借方)期首商品棚卸高 (貸方)商品 100円←前期末の金額

売上原価(40円)=期首商品棚卸高+仕入ー期末商品棚卸高
110円=100円+10円-0円
正しい売上原価40円(仕入10円+商品30円)になりません

わたしのやり方が悪いのかできずに申し訳ございません。


【ケース2】棚卸をせずそのまま決算した場合
売掛金/売上の仕訳のみで、売上原価を出す仕訳はありません。
決算書の損益計算書の売上原価が仕入「10円」のみ入る状態で、不足分の売上原価「30円」が抜けてしまい、控除前所得金額が「30円」増えます。

(借方)商品 (貸方)なし(繰り越し) 100円 ※年度開始仕訳
(借方)消耗品 (貸方)商品 70円 ※消耗品に在庫を振替
(借方)消耗品 (貸方)仕入 50円 ※消耗品に在庫を振替

売上原価(40円)=期首商品棚卸高(不要)+仕入ー期末商品棚卸高(不要)
10円=0円+10円-0円
正しい売上原価40円にならず、商品30円の売上原価の出し方が分かりません。


【ケース3】閉店時の棚卸をした場合

(借方)商品 (貸方)なし(繰り越し)100円 ※年度開始仕訳
(借方)消耗品 (貸方)商品 70円
(借方)消耗品 (貸方)仕入 50円 
(借方)期首商品棚卸高 (貸方)商品 100円←前期末の金額
(借方)商品 (貸方)期末商品棚卸高 70円←閉店時の金額

売上原価(40円)=期首商品棚卸高+仕入ー期末商品棚卸高
40円=100円+10円-70円(計算があいます)

期末の在庫は期中に消耗品に振替済み、翌年に繰り越す商品在庫は「ゼロ」です。

帳簿上はあうので、これで良いと思っていました。


②消耗品に在庫を振替の仕訳の誤りのご指摘ありがとうございます。
(借方)消耗品 (貸方)商品 
(借方)消耗品 (貸方)仕入 
という仕訳をしていましたが、全部「仕入」にしてしまうという事でしょうか?
試したところ、売上原価が△になってしまい、やり方が違っていたら申し訳ありません。

(借方)商品 (貸方)なし(繰り越し)100円 ※年度開始仕訳
(借方)消耗品 (貸方)仕入 70円(「商品」を「仕入」に変更)
(借方)消耗品 (貸方)仕入 50円(元々の「仕入」を消耗品に振替仕訳) 
(借方)期首商品棚卸高 (貸方)商品 100円←前期末の金額

売上原価(40円)=期首商品棚卸高+仕入ー期末商品棚卸高
220円=100円+120円-0円(正しい売上原価40円になりません)

上記、仕訳例の金額が間違っていました。大変申し訳ありません。

誤:(借方)消耗品 (貸方)仕入 50円
正:(借方)消耗品 (貸方)仕入 10円


商品勘定(資産勘定)は、開始仕訳をしたら、直ちに

(借方)期首商品棚卸高 100 (貸方)商品 100

と振り替えて、その後、商品勘定を動かしてはいけません。

私はケース2など推奨しておりません。

ケース3の②の下段が正しい仕訳です。

合わない原因はよくわかりません。

唐澤先生、何度もお手間をおかけして、大変申し訳ありませんでした。
ケース2など推奨しておりませんとのこと、大変失礼しました。
理解が足らず、本当に申し訳ありません。

先生のご指摘を元に、ケース3の②の下段の仕訳の流れで数字をあわせました。
素人判断ですが、以下であっているような気がします。

(借方)商品 (貸方)なし(繰り越し)100円 ※年度開始仕訳
(借方)期首商品棚卸高 (貸方)商品 100円 ※前期末の金額を直ちに振替
(借方)消耗品 (貸方)期首商品棚卸高 70円 ※振替た前期の在庫を消耗品に振替
(借方)消耗品 (貸方)仕入 10円 ※今期の仕入在庫を消耗品に振替 
期末の棚卸は在庫0のため仕訳なしです。

売上原価(40円)=期首商品棚卸高+仕入ー期末商品棚卸高
40円=30円+10円-0円(計算があいます)

わたしのミスは「期首の在庫」を消耗品に移したのに、仕訳で「商品」を動かしてしまい、棚卸をしないとあわない状態になっていました。

上記の、

(借方)消耗品費 70 (貸方)期首商品棚卸高 70

の仕訳は、

(借方)消耗品費 70 (貸方)仕入 70

が正解です。

売上原価の内訳科目である、期首商品棚卸高は、期首時点の金額で表示するので、たとえ、前期の在庫分を消耗品に振り替えたとしても、動かすことはできません。

したがって、仕入を動かすしかない、ということになります。

本投稿は、2023年01月28日 15時01分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。

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