スピード感を常に意識した対応を心がける会社設立の専門家
屋税理士事務所は、東京メトロ新宿3丁目駅から徒歩5分の場所にあり、IT企業から建設業、飲食業など様々な業種の企業を支える税理士事務所です。今回は、所長の屋倫平税理士にお話を伺いました。
屋 倫平 税理士
屋税理士事務所
更新
ITツールをいち早く導入
ー 事務所で今一番力を入れている業務を教えてください
屋 倫平 税理士
あえて言えば、起業家支援やIT系に注力しています。力を入れているというより、紹介でどんどん増えているという感じでしょうか。元々IT関係のお客様が多い事務所でやっておりまして、そこで起業家支援もずっとやっておりました。ですので、開業当初から起業家の相談にのったり、会社設立や開業に関する様々な手続きをお手伝いしていました。
起業されるときには、設立時の融資や補助金など「どんな書類を提出したらいいか」とか不安に感じている方が多いようです。当事務所に来て相談される方もそうした方が多いですね。
ー 起業される方のご相談内容で多いものは何ですか?
屋 倫平 税理士
資金的なところですね。皆さん初めから資金が潤沢ということはありませんので、銀行融資に関する相談が多いです。もちろん税務会計まわりのことも分からないということで、そうしたご相談も多いです。ですので、銀行の融資支援を窓口として、会計税務をするというかたちでお手伝いさせていただきます。具体的なサービスとしては、事業計画書の作成方法であったり、設立後の税務会計で有利になるための方法などもアドバイスさせていただいています。
あと、よくある質問としては、今、法人口座を作るのが結構難しいので、銀行口座の作り方に関することですね。例えば「バーチャルオフィスだと口座開設が難しいので、それなら自宅を本店登記したほうがいいですよ、実際に銀行員が見に来たりするので」のようなことは、結構アドバイスします。
ー ほかには、どのようなサービスを提供していますか?
屋 倫平 税理士
他の事務所と異なる部分で言うと、ITに特化しているところはあると思います。チャットワークや、Dropbox、Skype等をいち早く取り入れて、業務の効率化ができるようにしています。お客様にとって、会計事務所とのやりとりは手間に思われることもあるので、ITツールの導入には積極的に取り組んでいます。あと、freeeやMFクラウドといったクラウド会計もいち早く導入していましたね。
今の時代、ただ会計処理や税務処理だけをこなす税理士は、お客様にとって、価値が無くなってきていると思います。毎月の会計書類を受け取り、2〜3週間後に会計処理をして試算表を出すだけの旧来の税理士業務は変わらないといけないと思っています。ITツールを導入することで、時代に合わせたスピードのある対応とコミュニケーションが行えるようにしています。
他には、事前予約制ですが、無料相談を朝8時から夜8時までやっています。というのも特に建設業の方であったりすると、朝早く出て夕方5時ぐらいに終わって、それから事務所に来ていただくとなると7時過ぎてしまいます。夜ちょっと遅めや、逆に朝早くというのは結構ニーズが高いようで、ご好評をいただいています。
コミュニケーションとスピードを重視
ー お客様はどういう業種の方が多いのでしょうか?
屋 倫平 税理士
IT系のお客様が一番多いですね。ほかにはBtoBの企業間の様々なサービスを取り扱ってる会社が多いですね。
年齢層でいくと皆さん若いですね。私は今43歳ですけども、私と同じくらいか、その前後10歳ぐらいずつまでですかね。
起業されて最初からのお付き合いの方もいらっしゃいますけども、今は他の税理士事務所から移られたお客様が多いですね。
ー 税理士を替える理由というのはどういうものがあるのでしょうか?
屋 倫平 税理士
やっぱりコミュニケーション面ですね。意思疎通がいまいち出来ないというのは一番多いかなと思いますね。レスポンスの遅さに不満があったというのもよくお客様から伺います。
色々と要因はあると思うのですが、経営者と税理士の年齢が離れすぎているということもあるかもしれません。父親くらい年上の税理士先生には気軽に質問出来なかったという話も聞いたことがあります。
私の場合、他の税理士と比べて年齢的に若いということもあるのか、直接私の携帯電話にかけてくるお客様も多く、質問しづらいということはないと思います。あと私自身がせっかちなので、メールでもなるべく早めに、細かいところも放置せず素早く対応することを心がけています。
ー 先生が選ばれる理由はどこにあるとお考えですか?
屋 倫平 税理士
事務所のホームページには、具体的な料金体系を掲載していますが、それはあまりにも安い価格を求めている人は、ちょっとお断りですというスタンスを取っているからです。安い値段で依頼を受けていますと、他に安い事務所があったら値段で行ってしまうので嫌な思いをすることが多いんです。ただ、もちろん状況によって、料金は変わってきますので、あくまでも目安として載せています。
だから、事務所としては他に比べて料金が安くはないので、人柄で選んでいただいているところが大きいんじゃないかなと思っています。あとは、なるべく丁寧に業務内容を説明しているからだと思います。税金関係の難しい説明も、皆様から「分かる言葉で説明している」というお声をいただくことが多いですね。
基本的に一回お付き合いさせていただくと、相手から契約解除を求められることはほぼありません。実際、前の事務所の担当だった頃からの15年来のお客様も数社いらっしゃいます。それは一つには、他の大きな事務所さんと違って、私自身、一人で全部対応してきたというのが今のお客様には評判が良かったと思っています。
ー 印象に残っているお客様はいらっしゃいますか?
屋 倫平 税理士
そうですね。飲食店を始めた方ですが、当時自己資金200万円位しかなかったんですね。それで1,000万円借りたいということで、難しいだろうと思いながら、事業計画書を作るお手伝いをさせていただきました。
会計ソフトを導入するところからはじめて、半年近く大体月に1~2回はそのお客様とやり取りをして融資の準備をしていました。それで、1,000万円の融資にはならなかったのですが、700万円位まで借りることが出来ました。その方には「本当にありがとうございます」と言われましたね。
「開業はスタートなのでその後が大事だよ」と伝えましたね。飲食店は、結構大雑把な会計になってしまうので「毎週帳簿つけて会計処理をちゃんとして資金繰りにも困らないようにしましょう」というアドバイスもしました。そのお客様とは、ずっと今でもお付き合いが続いています。
困ったことがあったら何でも相談してほしい
ー 先生が税理士を目指した経緯について教えてください
屋 倫平 税理士
就職が決まったあとだったんですが、大学時代の恩師に声をかけてもらったのがきっかけでしたね。「大学院に進んで本格的に法律を勉強してみるのも面白いかも」と思い切って大学院に進学したのですが、大学院には税理士を目指している人が結構いまして、興味を持ちました。
そこでアルバイトとして税理士事務所で働いてみることにしました。税理士の仕事をしていると経営者とお会いする機会が多くなります。大きい会社にしろ小さい会社にしろ、経営者の皆さんは独創的で魅力的な方が多いので、そういう方々と関わっていけるということは、すごく楽しいですし、自分自身も成長できるんじゃないかなと思ったんですね。
それまで自分が思っていた税理士は、事務所に籠もって、パソコンいじって、数字を難しく考えているという暗いイメージがありました(笑)。でも勤めていた事務所では、お客様とやり取りをしたり、お客様の所に訪問したりして、コミュニケーションが非常に大切な職業だと感じました。僕も「こういう職業だったら一生の仕事にしたい」と思いました。
それで、私も早くこのような先輩税理士のように働けるようになりたいと思い、本格的に税理士の勉強を始め、大学院卒業後は、税理士事務所に就職し3年間実務経験を積み、その間に税理士資格を取得しました。
ー 税理士として大切にしているものは何かありますか?
屋 倫平 税理士
お客様の成長が第一というのがありますね。そこがあっての我々ですので。ですから税務会計ではなくても、他に困ったことがあったら何でも相談してほしいと考えています。
ー 事務所で今一番力を入れている業務を教えてください
屋 倫平 税理士
自分の好きなことをおもいっきりやりましょう。それが一番大切ですね。