国際税務に強い銀行出身税理士が海外取引に関するあらゆる問題を解決する
海外との取引がある企業が増えてきています。今回は顧問先の6割が国際税務に関する企業というVCAT税理士法人の代表・鷹野勝税理士と、ご子息であり次代の後継者でもある同法人次長・鷹野晃システムコンサルタントにお話を伺いました。
鷹野 勝 税理士
VCAT税理士法人
更新
VCAT税理士法人の3つの特色
ー 事務所の強みを教えてください。
鷹野 勝 税理士
大きく三つあります。一つには、私が銀行出身ということもあり、資金調達や財務分析関係に強いということ。また、いろいろな会社を見てきましたので、会社がどんなときにどんなことを必要としているかをよく理解できるということですね。
二つ目は国際税務に精通していること。行員時代、海外に10年くらいおりましたので、さまざまな国際的な問題について理解しているつもりです。外国企業の日本への進出であったり、外国の方の国内での起業であったり、それぞれ特有な問題がありますので、そうしたことについても十分な対応ができる体制になっています。
三つ目はシステム関係に強いということですね。システムコンサルタントとして鷹野晃次長が顧問先のシステムのご相談にのったり、業務の効率化などのご提案もしております。先だっては売上兆円規模の会社のシステムコンサルタントとして関与する機会をTKCより受託するなどの事例も出てきています。
鷹野 晃 システムコンサルタント
富士ゼロックスのドキュワークス(DocuWorks)を使ったペーパレス化や、業務の改善や合理化のご提案もしてますし、またシステムに不慣れな顧問先には、ご質問への回答やご指導などもして「業務上大変助かった」と喜んで戴くケースも多々出てきています。
ー 国際税務関係ではどのくらいのお客様がいらっしゃるのですか?
鷹野 勝 税理士
今は全体のうちの6割くらいですかね。今まで国内でしか、取引されていなかったお客さんが、中国に輸出をされたりですとか、逆に何か輸入されたりですとか、国際的な取引が増えています。
個人でも、たとえばアメリカに不動産を買うという人がいらっしゃいますと、アメリカの申告と合算しての日本の申告が必要となってきます。法人個人を問わずご相談には対応させていただいているので、国際税務に強いということから、ご相談に来る方やご紹介をうける機会は多いですね。
また外国企業の日本進出に対しては、「One Stop Service」と銘打って、ビザ取得や現地法人・支店設立から始まって進出に必要なバックオフィス業務を網羅的にお引き受けする体制を整えています。
ー スポットでのご相談も多いですか?
鷹野 勝 税理士
年間20〜30件くらいはご相談いただいています。
「書類のこの項目を書きたいので教えて欲しい」というスポットのお客様のご要望もあり、セカンドオピニオンのつもりで気軽にご相談いただければ。実際、我々も勉強になるので、租税条約上の問題など、なにかわからないことがあったら、ぜひお問合せいただければと思います。
なんとしてでも中小企業を育てていきたい
ー 銀行員時代に海外駐在10年を経て米国税理士の資格も取得した鷹野先生が税理士になったきっかけを教えてください。
鷹野 勝 税理士
銀行員時代には、中小企業の苦境をいくつも見てきました。人材やノウハウの不足によるもので、中小企業側に問題がある場合が多く、そういった所を補い是正してやりたいという気持ちが強くありました。姿勢を正しきちんとした経理処理をしている所は銀行と対等に付き合える、というのが、私の考えです。
日本は中小企業が支えているわけですし、中小企業経営はやり方によっては大変魅力的ですし、今の大手もみんな中小企業から始まっていて、大きく飛躍できる可能性もあるわけですからね。
真摯に取り組むそうした中小企業を私の経験をもとにしてサポートし、成長の一翼を担いたいと心から思うのです。
ー どんな経営者が成功すると思われますか?
鷹野 勝 税理士
端的に言ってしまえば、創造性に富み、かつ清く正しく一生懸命努力される人といえましょう。
経営者は我が強い方が多く、アドバイスに耳を傾けようとせず、会社が傾いているのに、身内に甘かったり、趣味のあれこれに浪費するなど、そんな事を言えば言うほど、嫌われます(笑)
と言って、逆に素直すぎて、銀行などから誘われるままも問題です(笑)
いつも言っているのですが、「社長は営業に精一杯尽力してください。バックオフィス業務は、信頼のおける専門家・・例えば私などに任せるのが成功の秘訣ですよ」と。
ー 鷹野先生が税理士として大切にしていることを教えてください。
鷹野 勝 税理士
一番には、なんとしてでも中小企業を育てたいという思いがあります。そのためには、こちらも信頼されるだけの努力が必要だ、と考えています。
判断するのは社長の役目ですが、私も責任をもってきっちり言うべきことはいうようにしています。
ー 最後にVCAT税理士法人のこれからについてお聞かせください。
鷹野晃システムコンサルタント
クラウド会計の顧問先が、増えてきています。今は、小規模な会社が使っていますが、今後はもっと大きい規模の企業も使い始めると思います。
システムは複雑化する一方ですし、その対応に強くないお客様も多いので、そうしたお手伝いをする事を強化していきたいですね。
鷹野 勝 税理士
税理士もこれからは、普通の申告業務ができるとか、入力代行をしますよというだけで選ばれるのは難しいと思います。いかに専門的になるか、あるいは特色のある事務所になっていくかが大切だと思います。
VCAT税理士法人としては、それが最初にお伝えした融資、国際税務、システムに強いという3つの特色だと思っています。幸いなことに英語に素養のあるスタッフも揃っていますし、鷹野晃次長も成熟してきていますので、その特徴をより強化して、専門性の高い事務所にする事を目指しています。