開業30年の実績、リーズナブルで喜ばれる税務顧問サービス
神保町駅と九段下駅から徒歩2分。開業から30年が経ち、多くのスタッフが在籍しているが、スピーディで最適なサービスを提供するために組織を最適化されている税理士法人熊代事務所(東京・千代田区)の熊代克己税理士にお話を伺いました。
熊代 克己 税理士
税理士法人熊代事務所
更新
画一ではなく、お客様ごとに合わせたサービスを
ー 今年で開業30周年を迎え、これまで多くのお客様の税務顧問をされてきたと思われますが、他の事務所との違いはどういったことがありますか?
熊代 克己 税理士
組織として体制ができているところは、強みかなと思いますね。スタッフが充実していて、迅速に、我々がやらなければいけない業務をきちっとやるということですね。何か特別なことをしている訳ではなく、やるべきことをしっかりとやっているだけなんです。我々は、担当者全員が業務を遂行することを徹底しています。
ー やるべきこととは具体的にどういうことでしょうか。
熊代 克己 税理士
税務会計において、月次の決算や、会社の収益状況をみることや、節税対策などと絡めて並行して、毎月きちっと監査していくことですね。
基本的には、毎月担当者がお客様先に行っています。毎月行って顔を合わせて、お互いの信頼関係のもとに、できるだけムダな税金を払わなくて済むように、という話をしています。いかにして、税金を安くおさえることができるかということが、我々にとって一番重要な仕事ですから。
あとは経営に関わることもですね。売上の状況と利益の状況を示して、今後こうしていった方がいいですね、ということを税務会計と絡めて話していく。
お客様の立場に立ったものの考え方をして、どういうことを一番希望しているのかを的確にとらえ、そこに時間をかけるようにしてますね。画一でなく、企業ごとに合わせた対応を心がけています。
ー お客様はどのくらいいらっしゃるんですか?
熊代 克己 税理士
法人のお客様で800社くらいです。業種は本当にいろいろですね、様々な業種のお客様がいます。中でも多いのはIT系の企業です。あとは医療関係も多いですね。
お客様は絶えず増えていて、今でも毎月10件近く増えていますかね。だいたいお客様同士のご紹介でくることが多いですね、前の会計事務所から変更したいということで。初めて税理士にお願いするという方は少ないほうです、税理士ドットコムさんからのご紹介も、変更してくるケースがほとんどですしね。
そういったお客様は前の会計事務所について、「料金が高い」とか、「訪問してくれない」「対応が悪い」などと不平を言われることが多いのですが、当然、同じことを思われないようにする必要があるので、気をつけていますね。そのせいか、毎年毎年税理士を変更していたようなお客様が、我々にお任せいただくようになってからは変更することが無くなったという例もたくさんあります。
お客様のことを理解し、誠心誠意対応している結果だと考えています。それが満足度に繋がるんだと。
業績の良くない会社にこそ力を入れていく必要がある
ー 先生が、税理士として大切にしていることはなんですか?
熊代 克己 税理士
お客様が安心して企業経営をしてもらえるような、経営状況の安定とか発展とかそういった面で役に立ちたいという気持ちを大切にしています。とにかく安心して企業経営を長く続けてもらいたいということですね。
あとは、我々への報酬の設定も大切にしています。税務申告はどうしてもやらなきゃいけない。たとえお金がなくてもやらなきゃいけないから、そのないお金を支払っていただくことを考えて、できるだけリーズナブルな値段を設定するようにしています。それは税金を扱っている立場として、スムーズに納税されるように、社会貢献というわけではないのですが、そういった意識を持っています。
ー 職員数が50名と大きな事務所ですが、これまでどういった転機がありましたか。
熊代 克己 税理士
もともと税理士になったきっかけは、こういう税務会計が好きだからだったんですが、当然最初は一人からはじめました。それで、お客様の為に一緒になって頑張っていこうという気持ちでコツコツやっていった結果、自然と今の状態になりました。
その中にはうまくいって上場されたお客様もいらっしゃいますし、うまくいかなくて潰れてしまったお客様もいます。私としては、うまくいかなかったお客様の方が心に残っていますね。潰れてしまう前にいろいろと相談されていて、こっちの力が及ばなかったんだという思いがあるので。楽しいことよりも悲しいことや辛いことの方が印象に残りますよね、だからそうならないように心がけています。
ー 業務内容では、どんなことに力を入れてきましたか?
熊代 克己 税理士
資金調達には積極的に取り組んでいますね、提携している銀行さんが多いですし。業績の良い会社は、銀行さんの方から借り入れを勧めるので必要ないんですが、業績の悪い会社ですね、特に力を入れてきたのは。
あと助成金は、該当しそうなものは全部やってます。特に、お金を使わないでもらえるものとか。もう終わたものですが、この前は、介護関係で60万円もらえる介護支援取組助成金(※平成28年10月19日から「介護離職防止支援助成金」に移行)とか、短期間でしたけどがんがんやりましたね。
特に業績に困っているお客様にですが。儲かってる会社は助成金が入っても税金でお金が出ていってしまうので。その助成金は、介護と仕事を両立しなきゃいけない社員を支援します、ということを示す必要があるもので、この機会に社内規則を整備したりしました。申請に必要な書類も我々で作りましたね。
熊代事務所に頼めば間違いないという信頼関係にしたい
ー 経理の担当者を派遣されていると伺ったことがあるのですが、他の会計事務所ではほとんどやっていないですよね。
熊代 克己 税理士
そうですね、ずっとではなくて短期間なんですけど。たとえば月に3回とか4回とか、あとは1ヶ月集中とか。急に会社の経理がいなくなったり、ちゃんとした経理がいない会社向けに補助的に派遣します。一部の部門だけということもあります。
お客様に喜んでいただきたい、お役立ちしたいという気持ちから始めました。それから従業員の研修にもなるので。会計事務所の業務と会社の経理業務は多少違っていて、会計事務所は会社から届いた書類や数字を取りまとめるまでなんですが、本来は会計事務所まで届くことのない書類なんかがあって、それらを扱うことでもっと仕事に理解が深まる。そんな研修も兼ねて10年くらい前からしています。
あとは少ないですが経理関係をすべて行う経理代行もあります。お客様の会社に出向いて、普段はやらない請求書の発行とか銀行振り込みなんかもやってます。
ー そこまでされるのは喜ばれそうですね。
熊代 克己 税理士
お客様にはご満足いただいています。人件費と比べるとコストの削減にもなりますし、あとは安心感もあると思います。会計事務所のスタッフが経理業務を行うということで。
これまでのお付き合いの信頼関係もあると思いますが、もし経理の方が辞めてしまっても、すぐにしっかりとした人を寄越してくれると思ってくれているようです。我々も手が足りなくて、「派遣会社さんで見つけてください」と言うときもあるんですが。
熊代事務所なら頼んでおけば間違いない、いい加減なことはしない、きちっと業務を絶対やってくれる、そういう信頼関係がお客様との間にあると思ってます。
ー 従業員の方の研修や教育はどうされてますか?
熊代 克己 税理士
週に1回は税務関係の研修をやっています。あとは外部の会社の研修も取り入れてます。研修一覧を書いたチラシを回覧で回して、行きたい研修があれば自由に申し込めるようになってます。
職歴の長い従業員も多いですね、部長をしているものなんかはみんな古いです。独立した人もいますけど。そうやって古くからいる人たちがまた人を育てて、もっと強く大きな組織になっていけると思っています。
ー最後に、税理士法人熊代事務所のこれからの展望を教えてください。
熊代 克己 税理士
私も年齢を重ねてきて、次の人に、若い考えに託していきたいとは思ってますが、基本的な路線は、コツコツとやるべきことをきちっとやっていく、ということは変えないつもりです。
あとはシステム系の業務もできるように社内部門を揃えていきたいですね。税務会計だけじゃなくて、ITに弱いお客様の指導もできるように。
ITの導入やホームページの作成とかシステムの開発だとか、小さな会社で誰も担当者がいないようなところなんかも、ぱぱっと全部できるような。それもリーズナブルな設定で。外にお願いすると高いじゃないですか。でも我々のお客様に限っては手軽にできるようにして、お客様の売上増に繋げてもらいたい。
そのためにも事務所を大きくしたいという気持ちはあります。少ない人員で兼任でやるのは絶対無理なので、いろんな部門の専門性のあるスタッフを揃えるようにしたい。そうしてお客様が困ったときに手際よく手伝ってあげられる、そのあたりまでできるようになりたいですね。