「お客様を絶対に守りたい」あらゆる税務会計分野を親切丁寧に対応する総合事務所
大阪市中央区の天満橋の近くの中野眞弘税理士事務所は、創業から50年を超える歴史を持つ税理士事務所です。これまで多くの地元企業を支えてきた中野眞弘税理士事務所・所長の中野眞弘税理士にお話を伺いました。
中野 眞弘 税理士
中野眞弘税理士事務所
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国際税務や高度な法人事業承継まで対応
ー 得意としている業種や業務を教えてください
中野眞弘 税理士
何が得意かといえば全部得意なんですけれども(笑)。私どもの事務所ではなにか専門分野に特化しているというわけではなくて、いわゆる「総合型の会計事務所」ですので「できない業務はありません、何でもいたします」という姿勢です。
業務水準としてはかなり高いレベルにあると自負しています。と言いますのも、私どもの事務所のお客様は、割合的に規模の大きい中堅企業が結構多いからです。上は売上200億円で海外に子会社いくつも展開しているような会社もあります。
また、これまでに上場企業の子会社、メイン子会社など様々な企業の顧問もしてきました。このような企業では、非常に高度な難しい税務判断が頻繁に発生しますので、そうした税務対応をこれまでしてきましたので、業務レベル的には非常に高いと自負しています。
ほかの強みとしては、企業の親から子、孫への承継対策についての業務ですね。この分野はきちんと対応できる事務所自体がそんなに多くないので。
あとは海外に子会社持っている企業を対象に、「外国税額控除」や「所得合算税制」や「移転価格税制」など国際税務に関する業務にも対応しています。
ー 事業承継に強いというのも経験によるものでしょうか?
中野眞弘 税理士
事業承継関連は、私自身が若い時から勉強してきています。さらに、私自身が事務所の2代目なので、当事務所は創業から50年以上になります。これまでのノウハウの蓄積はたしかに結構ありますね。
また、30年も1つの事務所でやっていますと社長とのお付き合いも長くなります。実際に社長さんが引退する場面に関わることも多いです。現社長からみたらおじいさんの代から知っている会社もありますし、私が20代の頃から3代にわたってお付き合いがある会社もあります。
もちろん顧問先のお客様の事業承継をやるのは当たり前ですけど、意外と中堅企業の案件もありますね。過去の例だと年商何十億円の企業で、事業が儲かって自社株の株価が高い会社の案件では、メインの税理士さんの知識に心細い面があったので、二番手として私が入ったことがありました。
ー 事業承継は難しい業務だと聞きます
中野眞弘 税理士
経験がないと「どうしたらいいのかわからない」、あるいは逃げの態度を取りがちです。「考えておく」と言いつつ何もせず、何年経ってもやってくれないので、社長が痺れを切らして、私のところに相談にくるということがよくあります。事業承継は、勉強しないとまずわかりません。
まず、株価をどうやって下げるかというところから、始まります。株価の計算の仕方も簡単なものですと、会計ソフトで落とし込めばできますけれど、完全な評価の仕方で計算するならば、オーダーメイドな対応が必要となります。企業にヒアリングしながら、どうやって株価を下げるかを検討します。よくあるパターンとしては退職金を出して株価下げるというものです。ただ、そうは言っても会社の状況に応じて様々なパターンを駆使しなければならないものなのです。
私の場合、社長さんから「なんとかしたい」というお話があったときには、まず自社株の評価を出して、そこに合ったいくつかの提案をご用意します。実際には、それができない、何も提案してくれないという税理士も多いのではないかと思っています。会社の株の評価は出しても、相続税はいくらになりますで終わってしまっているのではないでしょうか。
残念な例だと、元々は別の税理士が顧問だったのですが、お父様が亡くなって相続が発生してから、うちの事務所に来られた方がいました。相続税を3億円くらい払ったと思います。結局、払えないから延納になったのですが、もっと早くうちの事務所に来てくだされば1億円以下にできたと思います。
ー ほかに事務所の強みはありますか?
中野眞弘 税理士
昔からお客様から「仕事が丁寧」と言っていただくことが多いです。あまり宣伝は上手ではないので、自分の事務所を良く見せる術や営業を今までしてこなかったんです。だから派手さはないですけど、仕事は丁寧ですし、ミスは極めて少ない事務所だと思っています。
税務署から指摘されることはまず無いですし、税務調査でもうちの事務所のミスで修正するということは、ほぼ無いですね。ミスをしないとか丁寧であるということは、あたりまえの話なんですけど、最近はそれができていないところが多いそうなので、うちはできますよということをあえて言っておきます(笑)。
若い経営者を応援したい
ー 創業支援にも力を入れています
中野眞弘 税理士
新規で商売を始める方には、会社設立手数料を無料にして、登録免許税の実費だけいただきます。それと、会社設立から2年間は安い顧問料で関与させてもらっています。
うちの事務所の若い職員を育てるということと、私自身がいい年になってきましたので「若い経営者を応援したい」という両方が相まって数年前から始めています。
ー 開業した当初からでも顧問税理士にお願いした方が良いのでしょうか?
中野眞弘 税理士
お願いした方が良いでしょうね。たしかに申告するだけならば、自分でなんとかできるかもしれません。特に利益が出ていないときならば、なおさらです。でも相談できる相手がいた方がもっと良いでしょうね。まして最初は右も左もわからないじゃないですか。自分がやろうとしている商売のことならよくわかるでしょうけれど、どうやったら儲かるかとか、維持できるかということはわからないでしょうし、日々新しい疑問にぶちあたりますよね。ですから、それを聞く相手がいるのです。
別に税理士でなくてもいいのですが、税理士ならば会社の帳簿や中身をよく知っていますから、より的確なアドバイスができる可能性が高いと思います。
私の場合、若い時からずっとさまざまな儲かる会社、大きくなる会社、ダメになる会社を見てきましたから、いろいろとアドバイスができると思います。
ー 成功する会社の特徴を教えてください
中野眞弘 税理士
ひとつは必死で頑張ることですね。最初の1〜2年は社長の顔がやつれるくらい頑張ってほしいものです。会ったときに疲れているんだなという雰囲気の社長は上手くいくと思います。それだけ頑張っている証拠ですからね。
また、耳が痛いことでも聞く素直なタイプの経営者です。成功している会社の経営者は、みんな正直ですからね、ずるさがないです。もともとずるいことをしていた人でも、社長になったあかつきには正直に生きていてくださいねと思います(笑)。
あとは、それ以上に情熱ですね、やる気があるかどうか。もともと努力できる性質かどうかというのも大きなポイントだと思います。
それに対して、正しくない考え方をしている方もいます。一番よくあるのが「一期目は赤字でいいですか」と聞いてくる人。そんな考えは論外です。赤字を出すために会社を始めたわけではないのですから、最初から赤字にするなんてそんな馬鹿な話はないです。
ー 他にはどのようなサポートをされていますか?
中野眞弘 税理士
経営革新等支援機関にも認定されていますので、ものづくり補助金のような補助金関係のお手伝いをしています。今でしたら、事業承継税制の案件を何件か手がけていますね。
あとは企業再生にも取り組んでいます。経営状況の悪い会社を支援センターに持ち込んで、銀行とのリスケ交渉をしています。私の事務所に元銀行の支店長さんがいますので、その方がメインになって取り組んでいます。お陰様で、支援先の企業は、計画通り正常な経営状態に戻りました。
ー これまでどれくらいの企業再生の案件に取り組まれましたか
中野眞弘 税理士
今まで5件ほどやりました。結構やっている方みたいですね。以前、業界関係者とお話した時に大阪で5本の指に入りますと言われました。
お客様は絶対守りたいですね。お客さんを潰したくないんですよね
ー 税理士を目指したきっかけを教えてください
中野眞弘 税理士
父親が税務署OBで事務所をやっていましたので、自動的に継いだという感じですね。長男が親の商売を継ぐのがあたりまえの時代でしたから。
学校を出て、他所の事務所に2年ほど行って、それで帰ってきましたね。元々は大阪の中央区、昔で言うと南区にずっと事務所を構えていたのですが、4年半ほど前に天満橋の方に引っ越してきました。
ー 税理士として大切にしていることや心掛けていることはありますか
中野眞弘 税理士
税理士に限らないと思いますが、仕事で手を抜くことは絶対したくないです。そこまで大きな事務所でもないので、関与しているお客様とはみんな親しくなれたらと思っています。お客様は絶対に守りたいですね。絶対に潰したくないです。
ー 印象に残っているお客様はいらっしゃいますか
中野眞弘 税理士
しばらく前になりますけど、経営者の方で税金の滞納はあったし、銀行の借金もあったし、首が回らないでもう破産するしかないという方がいらっしゃいました。そこで、税務署との交渉から、滞納分の整理、経営計画も立てて、銀行からの資金繰りまで全部面倒を見させていただいたお客様がいらっしゃいました。その方には、今でも会えば「先生のおかげで生きさせてもらっています」と言われますね。
ー 先生のプライベートについてお聞きしたいです
中野眞弘 税理士
最近は、子供がサッカーをやっていますので休みの日には見に行っています。子供は一番上が大学生で下が小6です。今のところ、上の子は工学部ということもあって、息子たちが事務所を継ぐ予定はないですね。向き不向きもありますし、私たちの時代と違いますから、親がやっているからやりましょうでは、お客様にも迷惑をおかけしますからね。やるからにはしっかりとした仕事をしなければいけません。
ー 所属税理士の岡本先生にもお聞きします。今はどのような仕事をされていますか?
岡本亜佐美 税理士
担当のお客様、法人様の月次の帳票関係の業務を行っています。入力から仕訳のチェックをし、月次決算、決算を組み、お客様にご報告しています。
ー 税理士を目指したきっかけについて教えてください
岡本亜佐美 税理士
大学卒業後に、経理担当として一般企業で10年以上経理業務をしてきました。決算のお手伝いをしたときに、税理士の先生と打ち合わせをしました。そこで、もっと勉強して専門的な知識を持って業務にあたるべきだと思い、税理士の勉強を始めました。
ー 岡本先生から見た中野先生についてお聞かせください
岡本亜佐美 税理士
本当に頼りになる先生です。目標にしたいと思っています。「どんな細かいことでも何でも聞いてくれ」と言われたときは、すごく心強かったですね。
一緒にお客様の所に訪問することがあるのですが、お客様に対しても本当に真摯です。その会社の今後のことを考えると厳しいことも言わねばならないということを貫ぬかれています。ときにはすんなりと社長さんが首を縦に振ってくれないこともありますが、それでもためらわずに厳しいことも言う。それを隣りで見ていて、本当に尊敬に値する先生だと思っています。