1996年に公認会計士事務所として発足した「小谷野税理士法人」。数年前からは中小企業の顧問業務にもシフトするようになり、顧客とのマッチングを目的に「税理士ドットコム」に登録しました。「圧倒的な紹介数と組織化されたサポート体制に満足している」と話す代表の小谷野幹雄税理士に、当サービスを利用して起きた変化などを伺います。
まずは法人の概要をお聞かせください。
小谷野税理士
1996年に東京・青山で開業し、合併やグループ会社設立を経て2017年に法人化しました。現在は税理士、公認会計士、企業診断士など約61名の税務・財務・会計のスペシャリストが所属しています。その他、フリーランス会計士、在宅ワーカー40名で業務を行っています。
そのため通常の顧問業務のみならず、IPOに向けたアシストや上場企業のコンサルティングなど、多彩なサービスを提供できるのが強みです。当然ながらお客さまの業界や業種もさまざまで、設立間もないスタートアップから老舗の中小企業、グローバル大手まで幅広く支援しています。
新規顧客の開拓方法を教えてください。
小谷野税理士
会計監査や財務デューデリジェンスに関しては、金融機関や弁護士事務所からのご紹介が中心です。(年間の成約件数だけでも40社前後に達し、非常に助けられています。)
対して課題に感じているのは、当法人のウェブマーケティングにおける弱さです。現在3000を目標に良質なSEOコンテンツを作り、官公庁のホームページとのリンクを増やすなどして自社サイトのドメインパワーを高めている最中ですが、実際に効果を発揮するまでに2~3年はかかると見込んでいます。
一方、既存顧客の満足度はどのように高めているのでしょうか?
小谷野税理士
税理士業務では、品質マネジメントシステムの国際規格であるISO9001を取得しています。仕事のマニュアル化を進めるなど、新人税理士でもベテランでもお客さまに同じようなサービスが提供できるよう取り組んでいます。
また、情報マネジメントシステムの国際規格であるISO/IEC 27001も認証しています。当法人には上場会社のインサイダー情報が集まり、また金融機関のお客さまは個人情報の扱いに厳格であることから、業務を遂行する上で必須の条件だと考えています。いずれもCS向上をいちばんの目的に取得しています。
「税理士ドットコム」ご登録の経緯をお聞かせください。
小谷野税理士
そもそも私は大手証券会社の出身で、これまで主にIPOや上場会社のM&A、資産家のプライベート・バンキング業務、資産税対策のためのコンサルティングに注力してきました。
当法人も同じ方針で成長させましたが、数年前から「ニッチで属人的な分野だけでは組織の存続が難しいだろう。会計事務所としての基本業務をもっと大切にしよう」と考えるようになり、中小企業の顧問業務にもシフトし始めました。
そしてお客さまとマッチングしてくれるサービスについて調べ、ほぼすべての事業者にコンタクトを取り、うち複数社と契約しました。当初は「税理士ドットコム」も数ある中のひとつでしたね。
当サービスを利用し続けている理由を教えてください。
小谷野税理士
何よりも圧倒的な集客力です。当法人では年間売上5000万円以上のお客さまを中心に支援する方針なのですが、こうした条件を指定しても「税理士ドットコム」は年に数千社の新規顧客の情報を提供してくれます。
実際にここ数年を振り返っても、年間売上で3000万円から5000万円の企業約15社、5000万円以上の企業約45社と契約できました。とにかくチャンスを与えてくれるので感謝しかありません。また、税理士業務との親和性が高い不動産会社とのマッチングが多いのもうれしい限りです。
他にもメーカー、建設関連、コンサル会社、飲食業界など、バラエティ豊かなお客さまとつながれます。紹介数や集客力の素晴らしさは目を見張るものがあります。
他サービスと比較した感想はいかがですか?
小谷野税理士
中には「片手間で税理士紹介サービスを提供しているのだろう」と感じる事業者もあります。ビジネスが定型化できておらず属人的で、たとえば営業担当者が交代するとコミュニケーションが振り出しに戻ってしまうことがあります。
一方で「税理士ドットコム」は対応が組織的かつ効率的で、私たちと同じく「ビジネスのプロフェッショナル集団」だと分かります。税理士領域に特化するプライドや意気込みも伝わり、レスポンスも早くて「完璧」という印象です。お付き合いしていて心地よいですね。
改めて法人の魅力をお聞かせください。
小谷野税理士 税務・財務・会計の専門家が在籍しているため、お客さまの規模、業種、成長フェーズを問わず力になれます。スタートアップを支え、世界的企業になるまで応援できるのも私たちならではでしょう。帳簿を付けて申告書を作成するだけの事務的な関係のみではなく、相続や事業承継も含めてオールラウンドなサポートを約束します。
会計業界でも注目の「健康経営優良法人」に認定されていますね。
小谷野税理士
従業員の健康管理を戦略的に考える法人が顕彰される制度で、2024年度は中小規模の部門において約1万6000社が認定されました。私たちも6年連続で選出されるとともに、さらに上位500社のみに与えられる「ブライト500」の称号も2年続けて頂くことができました。おそらく会計業界では唯一の快挙です。
高く評価された理由のひとつとして、従業員だけでなくその家族の健康にも配慮している点が挙げられると思います。配偶者や子どもが事故や急病に見舞われた際の緊急連絡先、セカンドオピニオンを求めるための医療機関をリストアップするなど万全の体制で見守っています。
このように私たちはメンバーをとても大切にする組織です。残業時間は少なく、土日や祝日に出勤する人もまれです。さらに働き方改革にも先行して取り組み、何年も前から育休を取得するのは女性スタッフだけではなく、男性スタッフもいます。
この取材を通し、私たちの理念に共感して力を貸してくれる税務・財務・会計のプロの方々とも出会えたらいいですね。
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小谷野税理士法人 代表 小谷野 幹雄(こやの みきお)税理士
公認会計士 ・ 証券アナリスト ・ MBA
https://www.koyano-cpa.gr.jp/
1984年、早稲田大学4年生在学中に公認会計士2次試験合格。85年、大手証券会社入社。
89年、ファイナンシャルプランナー(FP)室にて公開オーナーの資産税対策を中心に各種コンサルティングに従事。資産家のプライベート・バンキング業務をはじめ企業の財務戦略、税務戦略の提案実践多数。93年、ニューヨーク大学経営大学院(NYU)でMBA取得、先端のファイナンス理論を数多くのウォールストリートの実践家から直接学ぶ。96年、小谷野公認会計士事務所を開業。 2007年FP技能検定委員、2012年日本証券アナリスト協会 PB(プライペートバンキング)資格試験委員に就任。
現在、プライム市場(旧東京証券取引所一部)上場会社の役員をはじめ、各種公益法人の役員等、社会貢献分野でも活躍。